| (1)入口や出口 |
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林道名の表示とゲートが見える |
林道の入口には、全てではありませんが林道名を示す標識等が立てられています。目的の林道と一致しているのか、確認するほか、総延長や幅員などのデータが記されていることもありますので、メモを取ったり熟読するまでのことはないにせよ、さらっと目を通してみましょう。
中には古いままの林道名の表記と、新しい表記が並んで立っていたり、全路線図のマップがあったりと、その道の成り立ちに触れたり、これからの走行に即役に立つ情報があって参考になることもあります。
なお、「入口・出口」という言い方は、自分の走行方向に対してよく使いますが、そういう意味とは別に、林道には起点と終点が決められていて、私などあまり気にせず走っていますが、このあたりも、注意深く見ていくと意外と面白いかもしれません。初めと終わりは何によって決められているのでしょうか？路線工事で開設された順番によるのでしょうか？（国道などはそうではありませんよね） |
(2)本線内 |
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様々な景色を楽しみたい |
林道を楽しむのであれば、ただひたすら前に進むのではなく、また路面の変化だけを見るのでもなく、ときおり車を降りて外の新鮮な空気を吸いながら、様々な環境に触れてみましょう。
木々が山の一つ一つで違っていたり、そこに住む野鳥の姿もまた変わったり、自然環境は、いろいろな要素がからみあって成り立っていることを感じ取ることが出来るでしょう。右画像の林道は長野県の林道相木川上線ですが、この道は見渡す限りカラマツが続くような地帯を行く道で、秋の紅葉期に訪れるとそれは見事な景観を呈しています。もちろん各地のそれぞれの林道が、それぞれの持ち味を持っているのです。普段、我々が住む環境ではとても味わえないこれらの自然景観を、ただ通り過ぎることなくじっくり眺めて楽しみましょう。 |
(3)分岐、行止り、支線 |
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たまには林道の十字路もある |
林道には、入口と出口のほかに、走行上で幾つかのポイントとなるところがあります。だいたい、次の３つのようなところでしょうか。
その１が、分岐です。
林道内の分岐には、県道や国道のようにどちらの方向がどこへ向かうのか表示されていることはあまりありません。できれば、走行前の計画段階でこれらを大体把握しておけるといいのですが、いずれにしても、地図と現況の対比などで、進む道を自ら判断していかなければならなくなります。方位と地形などをヒントにするほかに、路面の地質や車の通った跡なども参考にして、その場に応じた判断を楽しんでしまうくらいの気持ちでいれば気も楽です。 |
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その２は行止りです。
林道は、いつも入口から出口へと通り抜けている訳ではありません。もともと地域間の交通が主目的ではない林道では、道なかばでぷっつりと路線が途切れてしまう片道路であることなど、全く珍しいことではないのです。
行止りが広くなっていると助かる |
種類は２種類あります。一つは、通り抜けできる路線が予定・計画されているけれども、まだ、林道の掘削（起伏の激しい地形を切り開いて道を作る林道工事には「掘削」という言葉が使われています）が途中であって、工事済みの区間の終点で止まっている場合（開設済区間終点）。もう一つは、もともとそこまでで一応その林道の目的が達せられていて、予定上も終点である場合（本来の行止り終点）。後者の行止り終点の場合の多くは、終点で車を旋回しやすいように、ある程度のスペースを持った広場などになっていることが多いでしょう。この旋回スペースは、前者の開設済区間終点でもたまにはありますが、どちらの場合でも必ずしも存在するわけではないので、行止りでは、いつも狭いところで車を何度も切替して旋回することなど当たり前と考えていたほうがいいと思います。 |
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その３は支線です。
名前のとおり、通常は林道の本線対して枝道的な存在です。いちばん多いのは、本線から始まって、行止りで終る片道路。地形的には、本線が沢の本流沿いで、支流に沿って支線があるような場合が多いと思います。それだけ山深い場合も多いし、人の出入りが少ないのが普通ですので、逆に、こちらのほうが自然が豊かであるということも多いのは注目点でしょう。 |
